YOU

YOUちゃん解析!どうもありがとうございます。

多角的なアプローチが集まりました。やはりYOUちゃんは人気者です。
現在活動中の若手ギタリストにも大きな影響を与えている彼、現役復帰して欲しいです。

(レポートを読むときに、参考になる音源を掲載しました。
アプリケーション持っていない方は下のリンクでGETして下さい。)

YOUちゃんはレポート多いので、2ページにした方が良いかも・・・・・

Real Player

足立 祐二奏法について

by 笹川 誠

足立 祐二奏法の特徴は、個性的な音使いとビブラートにあると言えます。
そして、中音域に特徴をもたせたストラトキャスターサウンドが魅力です。

まず、音使いですが、基本的にはマイナースケールが多いですが、味付けとしてハーモニックマイナースケールやディミニッシュを多用しています。
スケールに関しては説明するのは難しいのですが、(自分もあんまり知らない (^_^;; )、この辺はイングヴェイの音使いに近いので参考にすると良いと思います。
この他にもクロマチック(半音階)な音使いなど、普通とは異なる摩訶不思議な雰囲気をかもし出すよう様な弾き方が多くみられます。

まねする方法としては、とにかくハーモニックマイナースケールを多用することです。そしてディミニッシュをまぜるとシャンバラのころの雰囲気がだせると思います。ゼロ以降はペンタトニックも多くなっています。

ビブラートですが、大きくゆっくりかけると雰囲気がでると思います。感じとしてはフレーズの最後は必ずビブラートで締めることです。そしてちょっと、チョーキング気味に大きくかけることが大事です。
アームを使う場合も、ゆっくり大きくかけています。

ライブCDやライブビデオを見ると、ギターソロはアドリブが多くなっているのがわかります。
そして、よく聞くと、結構得意にして多用するフレーズがいくつかみられます。この辺をコピーして、自分のフレーズの端々にまぜると近い感じになると思います。

音づくりですが、基本は山形。とにかく中域ブーストです。
ドンシャリは禁物です。
ストラトの中域をあげてきれいに歪ませることが重要です。
ピックアップはシングルでもハンバッカーのどちらでも良いですが、レスポールの様なギターではだめですね。
やはりストラトのような輪郭がはっきりするギターが好ましいと思います。

まこと様、音源どうしますか?
連絡ください〜。

足立なフレーズ

by 濱岡 "die" 大輔

・ Dead Line編
  Spider In the Brain:2'41"〜2'47"
・Shambara編
  Embryo Burning: 2'36"〜2'38"、2'49〜2'51"
  Junk:2'55"〜3'00"
  Blood Music:イントロ(と言うか、アル・ディメオラのパクり)
・Zero編
  I’m in a Coma:2'59"〜3'07"
・DEAD END編(ライブアルバム)
  Song Of A Lunatic:
  ソロ全部(アドリブソロのように感じる。手癖フレーズばっかり)
  特にエンディングソロでは、9'13"〜9'20"

2拍3連のフレーズを中心に集めてみました。

そのほか、足立っぽいフレーズとして、3弦4フレと4弦5フレに1弦2弦の解放を併せてじゃらっと弾いてみると、足立っぽいです。そのまま、押さえた左手を半音ずらしたり、全音ずらしたりしても、足立っぽいフレーズになります。最初の指から全音下げてみると、Spider In the Brainのライブ版でのイントロのアルペジオ部分になります。
また、1・2弦は解放で、3・4弦は同一フレットを押さえて出来るコードも足立っぽく聞こえます。Serafineのイントロはほとんどそれで出来ています。

参考に聴いてみましょう

●足立なフレーズメドレーを
REAL PLAYERで聴く モデム用

●足立なフレーズメドレーを
REAL PLAYERで聴く ISDN用

YOUちゃんのチョ−キングとビブラ−トについて 

      by 村上 英樹

僕が思うYOUちゃんの一番の特徴(DEAD END時代)って、チョ−キングとビブラ−トではないでしょうか。

DEAD LINEから、2枚組みのライブアルバムまで、そのプレイは聞けると思うんですが、チョ−キングもビブラ−トも、ピッキングの仕方次第で、いろいろな表情の音が出せるという事を、YOUちゃんのプレイに教えられました。

僕がやってみたのは、チョ−キングもビブラ−トもピッキングの際に軽くピッキングハ−モニックスをかけてやってみました。やり方次第であの、ワウを固定したような感じが得られました。ちなみにプレイして、一番気持ちよかったのは、ライブアルバムの「I SPY」のギタ−ソロ。 早弾きの後の部分でした。

あとチョ−キングでは、やはりいまさらなんですが、あのちょっとシャ−プするところですか。このあたりは、ずっとDEAD END聞いてると、自然にその現象が出て来てしまうのではないでしょうか?
僕はそのシャ−プ具合を忘れないために、これからもDEAD END聞き続けます。

参考に聴いてみましょう

アルバムLIVE ACT2より

●I SPY(部分)を
REAL PLAYERで聴く モデム用

●I SPY(部分)を
REAL PLAYERで聴く ISDN用

Playing Analysis; Yuji"YOU"Adachi

by jOHANN

 彼は影響を受けたミュージシャンとしてウリ・ロート、マイケル・シェンカー等をあげている。学生当時はテープに合わせてシェンカーのギターとシンクロするぐらい完コピをしたそうである。彼は当時「指板をえぐるような」と評された、深くゆったりとしたヴィブラートをトレードマークにしており、音の表情を大事にした丁寧なピッキングを信条としている。

 さて、奏法解説であるが、バッキングはまずリズムを正確に、きっちり弾くことである。その上でタメ気味にしたりという工夫もしたい。足立氏は少しタメ気味で、突っ込み気味の増本氏のベースとなかなか合いにくかったという話も聞いている。ギターソロについては当時流行っていたスケールの流れるような速弾きを否定しており(テラローザ時代は結構それ風の速弾きをしているが)、

1.ゆったりしたメロディックなラインをヴィブラートで歌わせること

2.アラビアを感じさせるような短3度のインターバルのあるスケールで、リッチー・ブラックモアのような引っかかりのあるフレーズ

3.ペダルノート(Yngwie系はペダル音を小指にするが足立氏は人差し指のポジショニングで複数弦にまたがっており弦飛びもある)

4.ペンタトニックのラン奏法、ハーモナイズド・チョーキング

5.マイナースケール、コードトーンを中心としたキメフレーズ

6.ディミニッシュ・コードトーン、スケールアウトフレーズ

以上のようなプレイを中心としてソロを弾いている。また作曲ソロはキメ以外は少なくほとんどがインプロヴァイズらしい。

YOU's EQIPMENTS

by jOHANN

album title GHOST OF ROMANCE
E.guitar GRECO non-tremolo, HSH pickup, maple/rose neck
A.guitar ?
effect BOSS spectrum
amplifier Mesa Boogie
etc 濃いめのアイライン(笑)
   
album title shambara
E.guitar GRECO syncronized tremolo type arm, 3single coil pickup, maple/rose neck
Fender Japan(?) lefthand
A.guitar ?, 12strings
effect BOSS spectrum
amplifier Mesa Boogie
etc  
   
album title ZERO
E.guitar Fender USA stratocaster'65, '73(?)
A.guitar ?
amplifier Marshall preamp, Marshall power amp(?), etc
etc  
   
album title DEAD END(live)
E.guitar Fender USA stratocaster'65, '73(?)
amplifier ADA programable tube preamp MP-1, Marshall power amp(?)
etc 派手なオーバーオール、派手なおでこ靴
   

 機材に関してはDEAD ENDデビュー当時はグレコのストラトタイプを弾いている。当時は派手なアーミングが流行っていたこともあり「アームを使わない」と公言していたがやはりシンクロタイプのアームが大好きで1stアルバムでもこっそり(?)使っている。
この時期の特徴はボスのスペクトラムというエフェクトを使っていることである。ほとんどの人が知らないであろうこのエフェクトであるが、ワウほどではないがミッドレンジに若干味付けが出来、これにより表情豊かなピッキングニュアンスを出していた。しかしDEAD END後期ではあえてスペクトラムをはずして自分のピッキングのみで勝負している。
アンプは初期がメサブギーで、後期がマーシャル中心であった(と思う)。ライブではADAのMP-1も使っていた。後期にはやはりFenderのvintageストラトを数本手に入れ絶妙のシングルコイルのトーンを聴かせている。個人的には"I'm in a coma"のソロで聴かせるオーボエのようなスムーズなトーンがお気に入りである。

完コピ、というわけではないですが私のコピーです。

Text & play by jOHANN

●Song of a lunatic[KB] Real Audio File
(↑ISDNの場合はストリーミング再生も可能ですのでここをクリック)

●http://www8.big.or.jp/~nomade-m/PLAY/luna.rm
(↑Iモデムの場合は一度ダウンロードして聴いて下さい。その場合のサウンドファイルのアドレスです。
ブラウザでこのアドレスへ行き、SAVE ASで自分のマシンにダウンロード、この際必ずテキストとしてではなく、ソースとしてダウンロードして下さい。
そのファイルをリアルプレーヤーで開けば聴くことができます。)

 ボスのスペクトラムは当時既に生産中止で、10年ぐらい前(苦笑)、ローランドの営業の人に聞いてみましたが「マニアックですねぇ(笑)。小売店に在庫があれば手に入りますが、まず無理でしょう」と言われてしまった。私自身はアンプのMID、パラメトリックイコライザーがある場合は1KHz(だったかな?)あたりを若干ブーストしていました。

 やはり追求するならウリのエレクトリックサンというプロジェクトを一聴することをおすすめします。足立氏が名盤として上げる理由がわかると思います。現在三枚のアルバムが全て再発されており手に入れやすくなっています。



このページの写真は、BMGジャパン様には掲載許可をいただいています。
このページの音源については、BMGジャパン様は「判断が難しい」とおっしゃっているのに、独断で掲載してしまいました。

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