●DEAD END時代のシングル

曲紹介お送り下さった方々へ、「どうもありがとうございます。」

現在、シングル盤は全て廃盤です。中古市場で見つかったらラッキーです。すぐ買いましょう。
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【Good Morning Satellite】
1990年4月発売 
BMGビクター

カップリング
【原始のかけら】

Vo:MORRIE, G:YOU, B:COOL JOE Ds:MINATO

DEAD END最後の発表曲となり、
実質上の解散後にリリースされる。
幻となったZERO以後を想像させる名曲。

アルバム未収録で「ALL IN ONE」に入る。
【原始のかけら】もアルバムには入っていません。
映画「ふうせん」の主題歌ともなってます。

【Good Morning Satellite】1990年4月発売 現在は廃盤
カップリング【原始のかけら】

印象的なギターのディレイ奏法で始まるこの曲は、悲しいかな、DEADENDが最後にスタジオ録音した曲です。(「DEADEND」のライブの差し替え録音もありますが、全員がそろわなかったようなので…。)

めちゃめちゃ気持ち良い、オカズ決まりまくりのMINATOのドラムの上で、いつに無くワイルドなYOUちゃんのギターが暴れまくってます。たしかロッキンf誌上で、CoolJoeが「この曲はYOUちゃんのギターを聴いてくれ」というようなことを言ってましたが、とはいえ、活動凍結を一番寂しがったCoolJoeのベースも非常に良い感じでロックンロールしつつ、細かいオカズがカッコよすぎです。

さて、MORRIEですが、「周り続けてレイエイエー」ってとこ、良いです。詞については、このころザ・ザの「MINDBOMB」と言うアルバムにハマっていたらしく、そのアルバムの一曲目の「Goodmorning Beautiful」からいろいろ引用されてます。内容は、MORRIEに聞かないとちょっと判りかねますが、「影の饗宴」の「遠人愛」のなかの「あなたが死んでもわたしは泣かない なぜならわたしはあなたを知らない」というのにつながっているんじゃないでしょうか。

「原始のかけら」のほうは、まるであのときのMORRIEの心情吐露のようです。

このシングルでのMORRIEはオクターブのハモリを多用しており、ウォオオゥオゥウォオオオオゥってところにシビレタ人も多いはず。

by 石田二三夫

So Sweet So Lonely】
1989年7月発売
BMGビクター

カップリング【I'm in a coma】

Vo:MORRIE, G:YOU, B:COOL JOE Ds:MINATO

こちらはZEROよりのシングルカット。
テレビの露出も増えた頃の、
ヒットを多少意識したシングルカットだったのかな?
(ジャケットの三白眼が妖艶)

【So Sweet So Lonely】1989年7月発売 現在は廃盤
カップリング【I'm in a coma】

【So Sweet So Lonely評】

神は自分を祝福させる為に何体もの天使を創り、天使は神を祝福して一瞬で消えて行くそうです。それを美しいと感じるか、儚いと感じるか?それはどちらも正しい選択なのかもしれないし、選択出来ない事なのかもしれません。

そんな事を真剣に考えさせられながら、心の中には怒りも悲しみも沸いてこない。MORRIEの詩の世界は不思議で永遠だと、またもや引き摺り込まれる名曲です。

by AKI

【Blue Vices】
1989年9月発売 
ビクター 

カップリング【WIRE DANCER】

Vo:MORRIE, G:YOU, B:COOL JOE Ds:MINATO

音作りも詩も、Shambara以後の転換を予感させる
初シングル・ナンバー。

アルバムには収録されず、
結局ベスト盤「ALL IN ONE」に入っています。
カップリングの【WIRE DANCER】も、
アルバムには入っていません。

【Blue Vices】1989年9月発売 現在は廃盤
カップリング【WIRE DANCER】

メジャー進出後初めてのシングルということで少し力が入っていたの では?と思われるような聞きやすい曲。DEAD ENDを聞いた人にもそんなに違和感を感じないのではないでしょうか。

SHAMBARAのころからいわゆる男と女、善と悪、天国と地獄等、互いに相反するものをテーマにした作品が多く、「未来に世の中がもっといろんな面で進歩していっても結局この砂漠のような世界から自分たちを救ってくれるものは何一つ 無い」というクールな詞。「ブレードランナー」を彷彿させるサイバーパンクのイメージがそれまでの怪奇幻想文学の香りを払拭したがっていたMORRIEの思いが垣間見えて印象的。

そして聞き逃せないのがYOUちゃんの指弾きで始まる独特なメとMINATOの絶妙なフィルインのコンビネーションがたまらないイントロ。楽器をやってる人ならとりあえずコピーでしょう! (ソロ後も同様)

カップリングのWIRE DANCERもBLUE VICESからの流れをひいています。救いのない今を冷ややかに見ていながら天国を夢見ているような相反した思いの葛藤が感じられます。エンディング近くの「WIREDANCER DANCING ALL NIGHT LONG]のかすれていく 声に何度となく胸が締め付けられる思いをした私のような方がきっとたくさんいる事でしょう!!!

by のぶさん


【Grave of the shadow】
非売品
【Grave of the shadow】非売品

GHOST OF ROMANCEの宣伝物として作られる

【REPLICA】
1988年1月発売 
Major Record

Vo:MORRIE, G:YOU, B:COOL JOE Ds:TANO

現在ベスト盤「ALL IN ONE」に入っています。

【REPLICA】1988年1月発売 現在は廃盤

【REPLICA評】

HARD ROCKのカッコ良さを満たしつつ、MORRIEの高音の悪声と中音域の伸びやかな声を同時に存分に聴ける贅沢な曲です。

特にサビの部分は、中音域で伸びやかで幻想的に行くかと思いきや、突然悪魔声に変わる所は、背筋がゾクッとする程の「魔性」を感じます。人間の狂気は、もしかすると、こんな風に簡単に表面化する所に潜んでるのかもしれないという恐怖さえ感じます。

この曲を聞く為にベストを買っても損はしないと思います。

by AKI

【WORST SONG】
1987年1月発売 
ナイトギャラリー(非売品)

Vo:MORRIE, G:YOU, B:COOL JOE Ds:TANO

現在ベスト盤「ALL IN ONE」に入っています。

【WORST SONG】1987年1月発売 非売品

【WORST SONG評】

あまりにも赤裸々な表現に嫌悪する人も多そうですが、当時のHeavy Metalという「枠」の中で表現するとこういう詩になり、実は見方を変えれば後のソロの「SEX切断」のクールな視点と通じるものがあるのでは?

あまりにも過激な言葉の羅列が、暴力的な印象ばかり残してしまいますが、愛には心と体のつながりがあり、どちらかだけじゃ均衡が崩れてしまうのか?という、結構難解でシリアスな愛の本質の疑問へとつながって行きませんか?

by AKI

「worst song」はサビの歌詞にもあるとおり最悪のラブソングであり、訣別の歌です。

モーリーの歌詞に究極のサディスムと狂気を感じます。

そして、ハネたリズムが、なんとも独特の不思議なDEAD END WORLDを創造しています。
初期のDEAD ENDを象徴する1曲ですね。

by obey

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